色には心理的・生理的効果があります。
具体的には、個人の主観によって捉え方が変化する「主観的感情」と、国や文化を越えて共通する捉え方をする「客観的感情」が存在します。
例えば、日本の子供は図工の時間に絵を描くと、太陽を赤く描くことが多いのに対して、欧米では黄色で描くことが多いです。これは「主観的感情」に該当します。
一方で、冬に赤いセーターを暖かそうだと感じ、夏に青いシャツを涼しそうと感じるのは国や文化に関わらず、共通の「客観的感情」です。
どちらが暖かそうに感じましたか?
一般的に赤から黄色を暖色系・青から青緑を寒色系・その他紫や緑などを中性色と言います。
字の如く暖色を暖かく、寒色を寒く感じますよね。
他に色彩がもたらす心理的・生理的効果にはどのようなものがあるでしょうか。
色相の変化による心理効果
赤い扉と青い扉、どちらが遠く感じますか?
おそらくほとんどのかたが青い扉を遠くに感じたでしょう。これは色相の変化による心理効果です。
明度の変化による心理効果
今度はどうでしょう。
白いバッグと黒いバッグ、どちらが重そうに感じますか?
ほとんどのかたが黒いバッグを重そうだと感じたはずです。これは明度の変化による心理効果です。
図のような淡いパステルカラーは、軽く柔らかいというイメージを想起させ、低明度の色は重い、固いというイメージを想起させます。
彩度の変化による心理効果
一般的に派手な色といえば、赤やショッキングピンクなどを思い起こしますが、青や緑であっても、彩度が高いと派手だと感じますね。これは彩度の変化による心理効果です。
彩度の低い色は、同系の色であっても派手だと感じることはありません。
今度はどちらの色味を落ち着くと感じましたか?
一般的に赤系統の色は興奮を感じさせ、青系統の色は鎮静を感じさせます。
このように色には固有のイメージがあり、それを有効に活用することで自身のイメージも変化させることが可能です。
例えば、初デートに淡いパステルカラーをトップスに持ってくることで、はかない女性らしい雰囲気を持たせることができます。あるいはプレゼンの時に青系統の色のスーツを着ることで、信頼感を増すこともできます。
パーソナルカラーは似合う色を着ることができるだけでなく、なりたいイメージに近づけることもできるのです。
コメント